物流センター長の仕事内容
当メディアでは、異業種の管理職から物流管理職への転職に特化して、今の仕事で活かせるスキルや物流の管理職である「物流センター長」の業務内容、給与などをまとめています。
このページでは、実際に異業種から管理職候補の採用を積極的に行っている株式会社ヒガシトゥエンティワンの現役センター長のみなさんに、「物流センター長の仕事内容」について聞いてみました。
センター長の1日
具体的に業務をイメージしやすいよう、3人のセンター長に1日の時間割を教えていただきました。
現役センター長のみなさん

鳴尾浜センター薮口氏
(センター長歴10年)

流山センター林氏
(センター長歴1年)

東大阪センター蔭山氏
(センター長歴6か月)
藪口氏のある1日のスケジュール
- 6:00~7:00 メール確認、返信
- 8:00 朝礼
- 9:00~12:00 朝礼・会議・センター内巡回・メール返信
- 12:00~12:45 昼食
- 13:00~15:00 センター内巡回・会議・面接対応
- 15:00~16:00 退社
林氏のある1日のスケジュール
- 6:00 出勤
- 6:00~7:00 夜勤勤務者と情報連携
- 7:00~8:00 倉庫管理者が考える本日の日勤の段取り確認&フォロー
- 8:00 朝礼(8時出勤者)
- 9:00 朝礼(9時出勤者)
- 9:00~11:00 顧客対応
- 11:00~12:00 進捗確認
- 12:00~13:00 休憩
- 13:00 午後のプラン確認
- 13:00~14:00 庫内5S確認
- 14:00~15:00 夕勤のプラン確認
- 15:00 退社
蔭山氏のある1日のスケジュール
- 8:00~10:00 庫内巡回・メールチェック
- 10:00~12:00 顧客対応
- 12:00~13:00 昼食
- 13:00~14:00 庫内巡回
- 14:00~16:00 当日売上確認
- 16:00~17:00 翌日準備確認
朝が早いこと、人によってスケジュールの組み方も大きく変わることがわかります。
異業種とはいえ管理職を経験しているみなさんであれば、なんとなくイメージができるところもあるのではないでしょうか。
物流センター長の仕事とは
以下では、個人ではなく物流センター長の一般的な仕事内容についてご紹介します。
物流センター長の仕事内容は、大きく分けて①業務管理、②収益管理、③スタッフの管理、④担当企業との打合せ、⑤建物管理の5つです。
もちろん、これらをすべて一人で執り行うのではなく、部下が行い、それを統括する役割が主であると考えていただいて構いません。
①業務管理
荷受・入荷検品・格納・保管・流通加工・ピッキング・出荷検品・包装・輸送梱包・荷渡といったセンター内の日々の業務全般を管理し、業務の段取りを行ったり、業務指示を出したりします。
指定された商品・数量を指定されたタイミングで納品することは、顧客からみれば当然のこと。
その上で、「より多くの荷物を、より安全に、より短い時間で運ぶためにはどうすればいいか?」を日々考え、改善策を考えることが大切です。
業務の改善によって、品質向上やコスト削減、収支や作業の安全性向上などの効果が得られれば、企業の収益向上にも貢献できるでしょう。
②収益管理
収益管理は、物流センターを運営する上で、最も重要な仕事内容です。
サラリーマン的な感覚でなんとなく日々の仕事をこなし、利益を上げているセンターも世の中にはあるようですが、それでは、いずれ業務品質の低下や収益の悪化を招いてしまいます。
まず、どれくらいの売上を確保でき、その売上のためにどんな行動が必要なのか、売上に関する課題を明確にします。
配送ルートの見直しやトラックの積載率、無駄な傭車費の支払いなど、コストの見直しも行いましょう。
各持ち場で行われている作業内容をセンター長自身がきちんと理解して、ムダを削減するだけでも、スタッフの意識が変わります。
③スタッフの管理
作業スタッフの教育やシフト管理など、物流センター内の人材マネジメントや労務管理なども物流センター長の仕事です。
現場のパフォーマンスを最大限に発揮するために、どのスタッフをどこに配置するかを考えなくてはなりません。
作業現場を巡回して業務の進捗を確認したり、予定より遅れているセクションがあれば、別セクションから人員を調整してもらったりと、全体的な配慮が必要です。
時には面談やアンケートを実施してスタッフ同士の雰囲気が悪くなっていないか、トラブルが生じていないかなども把握します。
大規模な物流センターの場合は各部門にわたって数十名〜数百名を超えるマネジメントが求められます。
学生、フリーター、主婦、Wワークの方など、年齢も幅広いスタッフがいかにスムーズに働けるか、活躍できるか配慮しなくてはなりません。
複数の拠点を管理する場合は、さらに広い視野が必要になるでしょう。
④担当企業との打合せ
契約条件・サービスレベル・料金の確認などを行う他、KPIによる数値管理、顧客満足度向上に向けた提案など、取引先企業との打合せも行います。
取り扱う商品や予算・納品スケジュールを決定し、計画に沿ってスタッフの配置や運行管理などを実施。年末に限らず、シーズンやキャンペーンなどの時期を事前に把握することで、事前準備ができ、スムーズな作業と品質を維持することが可能になります。
クレームやトラブルが発生した場合は、その対応と管理も行わなくてはなりません。
⑤建物管理
センター内の電気や空調、消防設備、あるいは保管する貨物に合わせたさまざまな設備の管理を行うのもセンター長の仕事です。
故障時の修理を行うのは専門業者ですが、不具合を確認して業者を手配する、あるいは別途必要な設備を購入するなど、全体的な管理はセンター長が行います。
また、「よく出るものは手前に置く」など、作業員が効率的に動けるよう、倉庫内のレイアウトを考えるのも重要な仕事の一つです。

ヒガシトゥエンティワン
物流管理職候補の採用情報
取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種から管理職候補の採用を積極的に行っているので、物流業界に興味がある方は、ぜひ募集要項をご覧ください。
他のページでも、現役センター長にお話を聞いていますので、より詳しく「物流センター長」について知りたい方は、ぜひ読んでください。