小売から物流に転職
小売店店長と物流管理職の
共通点は
小売業とは、仕入れた商品を一般消費者に販売する業種のことです。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアのように多種多様な商品を扱う場合もあれば、衣料品店やドラッグストアなどのように、ある特定の商品に特化している場合もあります。
近年人気のインターネット販売や、路上にある自動販売機なども小売業の一つです。
小売店店長などの管理職と物流管理職の仕事には共通点が多く、ここでは、その共通点をご紹介します。大きく分けると以下の3つですが、その下でより細かく解説していきます。
活かせるスキル
- スタッフ管理などのマネジメント力
- 資産・売上などの管理能力
- 法令などの把握・対応力
【共通点①】スタッフの管理
店舗の運営に不可欠なのが、スタッフです。物流の管理職である「物流センター長」も、センター運営のためのスタッフ管理は欠かせない業務です。
スタッフの配置を適切に行うことが、マネジメントの基本であり、店舗やセンターでは特に重要な業務と言えるでしょう。
小売店では、時間帯や曜日、天候などによって客足が変わります。
物流センターでも、シーズンやセール、発売日、そして小売同様に天候にも合わせて物流量が変わるため、来店数や物流量を予測して、適切な人数のスタッフを配置します。
また、スタッフを適材適所に配することも重要な仕事です。
売り場や部署など、それぞれの人員の適正を把握した上で、配置・役割分担を行うことが求められています。
店舗よりも物流センターのほうが人数が多いため、規模のギャップはあるかもしれませんが、現場で働く従業員たちの声に耳を傾け、一丸となって店舗(センター)を盛り立てていく、というムードづくりを行うということは一緒でしょう。
【共通点②】人材育成
社員の入社研修などは本部で行うことが多いですが、アルバイトやパートスタッフの教育は現場に一任されるのが一般的です。
店舗には、学生、フリーター、主婦、Wワークの方など、年齢も幅広いさまざまなスタッフが在籍しているため、できるだけ一人ひとりにあわせたサポートが必要です。
たとえば物流センターでは仕分けで入った人のやる気や適性次第で、フォークリフトの資格取得を推薦するようなことが必要です。
物流センターは今みなさんが働いている店舗より遥かに広いので、1日でなるべく多くの従業員の様子を見るために「商談などがないときは、1日中センター内を歩き回っている」というセンター長もいるほど。
たとえばヒガシトゥエンティワンの物流センターでは、女性のフォークリフト運転者が非常に多く、これは積極的な資格支援によるものだとか。
執行役員の窪田様曰く「頑張ってくれる人がより長くこの物流センターで働いてくれるように、アルバイトやパートなどの立場に関わらず、報われる環境を作っていくのが会社の仕事です」とのこと。
【共通点③】資産管理
この場合の資産とは、店舗の外装及び内装、設備や作業道具などのこと。
普段使う道具や空間をこまめにメンテナンスし、利用しやすいように整えること、修理や買い替えといった余計なコストが出ないようにすることも、管理職の仕事です。
注意したいのは、「店舗(センター)をキレイにしよう」と言葉だけを掲げるのではなく、店長(センター長)自身が率先して管理を行うことです。
自分自身が空間を整える姿勢を見せることで、スタッフの環境美化への意識もおのずと高まってくるでしょう。
物流センターによっては雑然としていますが、取材で伺ったヒガシトゥエンティワンの物流センターは隅から隅まで整頓されていました。
事故が減り、品出しも早くなるという明らかなメリットがあったそう。こんなふうに、資産を管理や整頓することでのメリットを感じていくことも大事でしょう。
【共通点④】法令とコンプライアンスの遵守
多くの人が働く物流センターや店舗では、日々さまざまなトラブルが発生します。
注意したいのは、そうしたトラブルが法律や店舗(センター)の定めたルールに則っていない場合です。
例えば、非常口や防火シャッター前にまで商品を陳列したり、ストックを置いたりしている店舗(センター)で火災が発生したら、陳列物やストックのせいで逃げ遅れて大変な被害が出るかもしれません。
法律やコンプライアンスの遵守は、店長やセンター長の努力がなくては実現できないため、スタッフすべてに繰り返し「周知徹底」を行う必要があります。
【共通点⑤】売上管理
売上管理も、重要な仕事のひとつです。
特に物流センターでは、なんとなく日々の仕事をして利益を上げている、場当たり的な運営を行っているセンターもあるようですが、日々の業務をこなすだけでは、いずれ業務品質の低下や収益の悪化を招くでしょう。
まずは、物流センターでどれくらいの売上を確保できているか、日ごと・週間・月間・年間などの単位で売上を集計します。
集計を行ったら、その分析や、それにもとづく施策の検討も行いましょう。
売上が落ちている場合には原因を分析し、改善のための施策も立案・実行します。
会社によって違いはありますが、ヒガシトゥエンティワンの物流センターは独立採算制なので、店舗経験は大いに活きるはずです。
まとめ
このように、現在・過去に小売業の管理職として活躍していた方なら、物流管理職でも活かせるスキルが多いことがおわかりいただけましたでしょうか。
当メディアで取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種からの物流センター長候補を採用強化中なので、気になる方は募集要項などをご確認ください。
以下のページでは、さらに小売業を細分化して紹介していますので、より具体的な共通点を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。