物流マネージャー職へインタビュー
当メディアは、異業種から物流業界の管理職への転職に特化し、「物流センター長」の業務内容、給与などをまとめています。
センター長を目指すためには物流マネージャーとしての経験を積む必要があります。物流マネージャーとは、センター長の補佐役として、全体の管理を行っていくポジションです。このページでは、若手管理職希望者を積極的に採用している株式会社ヒガシトゥエンティワンに焦点を当て マネージャー職や活躍社員の3名に、そのポジションに就くまでの経緯や、仕事の魅力についてお話を伺いました。
物流業界に入ったきっかけや前職について教えてください。
加藤さん
物が無くならない、仕事が無くならない=安定しているということで物流業界を選びました。
前職では証券会社や塾のマネージャーをしていて、業界は未経験でしたがこれまでのキャリアも活かして管理職を目指したいなと思い入社しました。塾での経験から、人と関わることが得意だったので、最初は人事として採用されました。
山畑さん
学生の頃から物流業界に興味があり、就職活動をしていました。物流は物を運ぶ上で欠かせない存在で、その魅力に惹かれていました。前職では自動車の物流で内航船の手配やトラックの配車を担当していました。転職する際、キャリアアップを目指して適性を見てくれる企業を選び、ヒガシトゥエンティワンに入社しました。
これまでの経歴や仕事内容をお伺いさせてください。
加藤さん
人事から営業に異動して4年、新規営業をしていました。テレアポして新規で受注が取れたら倉庫を埋めるための営業です。
その後は湯浅さん、山畑さんと流山センターで一緒でした。お二人は日勤、私は夜勤で管理職でした。リフトマンの育成や夜勤で総合職が居ない時間帯なので、どう回すか…というのを考えて動いていました。
湯浅さん
流山センターで副センター長として社内や現場の統括を行い、現場の改善に取り組んでいました。まずは現場を安定させるために、自分も現場に入って改善の積み重ねをしていました。
山畑さん
流山センターで現場作業をしながら、作業者やワーカーさんに教えていました。今は現場の配置やプランニングを主に担当していますが、作業にも参加し、改善点を見つけて提案しています。作業しているうちにこうした方がいいんじゃないっていうのを、ワーカーさんと喋る機会自体が多くて、意見を吸い上げることができるので、直前の業務経験があってこそだと思います。
今のポジションで重要だと感じるスキルや経験は何でしょうか?
加藤さん
働いている人とのコミュニケーションです。
何に不満持っているかなとか、人によって話し方を変えないと角が立つとか…柔軟に対応できるかどうか重要だと感じます。
自信があるとまでは言えないですが、営業をやってきているので、人の雰囲気を読み取ったりする力はまだ身についている方かなと。「要望に応える」という意味では営業とも一緒で、話し方1つかなと思うので、そこは意識してやっています。
湯浅さん
部下や現場で働く人をどう動かすかです。
人それぞれ思いはあるので全ては叶えられないですが、どう上手く回していくか、大変だけどそこが面白いですね。
人と向き合うのは言ってしまえば得意ではないのですが、だからこそ気を遣うと言うか…自分だったらどうかなとか考えて伝え方に落とし込んだりしています。
山畑さん
コミュニケーションがめちゃくちゃ必要です。
いろんな人の意見聞きながらここはこうした方がいいとか、その場その場で答えながらやるので、答えがすぐ出ない時は持ち帰って、センター長に相談したりとか。なのでコミュニケーションに常にアンテナを張り巡らせておかないとなかなか全体運営する上では、厳しいのかなと感じていますね。
だからこそ、適当な回答をしないように強く意識しています。
自分が誤った知識とか、何となくこうじゃないかとか、推測だけで言ってしまったら、逆に現場が混乱したりとかでめちゃくちゃ悪影響が出てしまうので。逆に断定できることはもうここはこうなのでこうしてくださいって言えるようになってきたので、そこの切り分けはとても意識しています。
ヒガシトゥエンティワンのマネージャー職の魅力は何だと思いますか?
加藤さん
魅力、やりがいはすごくあるなと思っています。
人の配置や手配を任され、「好きにやったらいいよ」と自由に動ける中でアドバイスをもらえる環境です。特にセール時期、もちろん苦しい時もあるんですけど乗り切った時の達成感は大きいです。
あとはもう純粋に人と関わることがすごく多くなるので、そこからの学びというか、得るものが大きいですね。総合職の人や作業職の人たちとも多く関わるので、様々な人と接する機会が多くなります。そのため、色々な状況に直面することも多く、成長に繋がると感じながら仕事をしています。
湯浅さん
私も加藤さんと同じような意見なんですけども、本当に丸投げではないです。アドバイスを貰いながら任せてもらえるので、本当に人によって結果が変わる。
自分でやって結果が出ればすごく嬉しいですね。逆を言うと当然失敗もある、何回もあるんですけども。失敗しても、次にどうやって繋げるかの相談をさせていただいたりするのが成功するために通る道と言うか、すごく魅力ですね。
部下の育成やチームのマネジメントにおいて、最も重視していることは何ですか?
湯浅さん
現状で言いますと、私はAmazonさんの出荷のチームを任せてもらっているんですが、今日1万ケースだとか、1万5千ケースの出荷をどう乗り切るかっていうところを、1人だけ違うことをしたりしたら、どんどん崩れていってしまうので、どうやったら全員同じ方向に向いてもらえるかを重視しています。
朝礼時間も15分以内に必ず納め、16分目からは作業に入るみたいな、機械じゃないですけどそのくらいの時間管理が必須です。特に、トラックごとに締切時間があるので、優先したいものから作業してもらえるよう、作業者たちに生産性に対してどこまで意識を持ってもらえるかですね。
その上で工夫していることは、まずは全体で必要なことだけ伝えるようにしています。その後に重要なコアなメンバーを集めて細かい部分を落とし込んでいって、そこからさらに全体に落としていくようにしています。協力会社さんも含めると人数が多いので、全員に同じこと伝えても理解してもらえないのが当然で、スキルが乏しい方に前も言いましたよねとか言ってもダメだし不快な思いさせるだけなので、段階的に教えていくという感じでやっています。
山畑さん
生産性、数字の部分は必ず相手がわかるように説明することを意識しています。
やっぱり人によって飲み込みの速度とか、変わってくるので、私の場合は数字の説明は結構時間をかけています。
例えば生産性を出そうと思うと、人数と処理量さえ把握していればすぐにポンと出せるんですけど、何で出しているのかとか、これってどういうデータなのか、あとこれがどう活用されるかっていうところまで説明しないと、単なるその場での作業のみになっちゃうので、これが後工程でこういう風に活かされるんですよっていうのは必ず説明してますね。
加藤さん
本当に同じ方向を向くためにどうするかっていうのは日々考えてます。
その中で一つは自分がちゃんと動くこと、先頭立ってやっていることを示すことは一番大事なのかなと思っています。従業員からの声をちゃんと聞くだけじゃなくて行動に移す。そこで信頼を得ないと多分動いてはくれないのかなと。
あとは本当にお二人が言ったように、『なぜ』をちゃんと考えさせないとなと思いながらやっています。あれやっといてこれやっといてって言うのは簡単なんですけど、「こういう理由があるからこうやって」って添えるだけで、次にやる時に説明いらずにやってくれたりもするので、それを積み重ねかなと思っているので。
ただの指示にはしないように、部下にも言ってはいます。
やっているだけだったら多分、結局どっか違う方向に行くことがあるので、ちゃんと理由も付けて伝えることで、多分ぶれないのかなと思っています。
今後、仕事で実現していきたいことはありますか?
山畑さん
流山センターに関しては昨年度に立ち上がったセンターなので、徐々に安定はしてきています。それこそ湯浅さんや加藤さんたちのおかげで、運営自体かなり回るようになってきていますが、私や他の管理者の方々がまだ現場に出る場面もある状況なので、現場じゃなくてちゃんと全体を見て、管理できるようなセンターにしていきたいですね。
現場の人たちだけで回るようなセンターになっていくためには、若手の育成であったり、ポジション的にできる人が限られ属人化してしまっている業務を廃止することも課題になってくるなと。そういったところを整えて、管理職が不在の日でも回るようなセンターを実現したいなと思っています。
加藤さん
まだ私は立ち上げを経験していないのですが、実はお話はいただいているので、まずはうまく立ち上げていきたいなと思っています。
湯浅さん
私の今いる神戸西センターがまだ立ち上がったばかりですが、数ヶ月で出荷量が倍になるようなセンターでして、そこをどうやってこなすかですね。冬のセールには今の倍とか言われている状態なので、現状の数値だと、どうあがいてもできるっていう根拠がないので、その根拠をどうやって作っていくか、現場をどうやってスキルアップさせていくかっていうのが実現させないといけないことです。
これから物流業界へ転職を考えている人に、アドバイスをお願いします!
山畑さん
物流ってやっぱり日の目を浴びづらい業界だとは正直思っています。実際はお客さんと荷主さんの橋渡しみたいなところなので、逆に言うと板ばさみになりやすい業界なので。
だからこそ、会社内の結束であったり、他社さんとの関わりであったりとかそういうところは色濃く出てくるところだと思っています。そういうところは面白いですし、なかなか感謝の言葉を直接聞きづらいところだとは思うんですが、逆に一言、感謝があったときに、より励みになるというか。
コツコツやりながらもそういった楽しみがあるところだと思っていただければと思います。橋渡しみたいなところなので、人との人との繋がりであったりとか、そういうのが好きな方は面白いんじゃないでしょうか。
加藤さん
うちの会社のことを話すのであれば、私自身も物流未経験でこの会社入っていまして、すごく人当たりもいいとこもありますし、おすすめです。
未経験で入った方が多いというのもあるのかもしれないですけど、積極的に教えてくれると言うか、アドバイスが上手いと言うか…でももちろん付きっ切りで教えてはくれないんですけども、いい具合に手放してくれて、考えさせてくれる会社かなと思います。
湯浅さん
お二人と同意見なので、敢えて違う内容にすると、「実際やってみる」ですかね。
お客さんと数字感の話をする時でも、現場での処理量とか数字感の意味がわかってないといけないですし、何でも1回自分でやってみて、それで理解できたら、お客さんと打ち合わせしてそれをこなせた時とか、現場で上手く回せた時はすごく達成感があるので、『何でもやってやってみる、チャレンジする』がアドバイスになります。
物流会社の人事担当者に
聞いてみた
物流会社・現役人事部
ヒガシトゥエンティワンでのマネージャー職における
キャリアパスや成長機会について教えてください。
まずは1つのセンター運営から
当社の場合、基本的にはセンター長は課長職が担っていることが多く、まずはそこを目指していただきます。
物流マネージャーはセンター長の補佐役として、センター全体の管理業務を行っていきます。
センター長がいなくとも、人員管理、業務管理、売上管理など、全ての管理業務をこなし、自身で判断・運営できるようになれれば、センター長(管理監督者)へとステップアップしていきます。
センター長になって、ある程度一つのセンターを自分の判断で上手く運営していくことができて、収益も出せるみたいになっていくと、複数の拠点を見れる次長に上がって、自分の管轄センターが全てある程度判断ができるみたいになると、さらに部長に上がってというキャリアパスが一般的です。
メインは実践、成功例の横展開
特別な研修はなく、基本はOJTです。現場で上長から教わったりとかアドバイスしてもらいながら実践して学んでいくっていうことがほとんどです。会社としての機会提供ですと、『匠塾』という物流の知識などに特化した研修を実施しています。例えば見積りの作り方とか、現場の安全、5Sに着目して、今こういう状態にあるのは何が課題で何を改善したらいいかみたいなところを体系立てて教えていくといった内容です。
あとは社内で成功しているセンターの事例を持ってきて、共有したり研修でケースワークを行ったりしています。
まとめ
今回は、マネージャー職や活躍社員の3名から物流業界に入ったきっかけや、入社後の経歴、マネジメントで気を付けていること等を伺いました。
未経験でも管理職を目指せる環境は、「程よい距離感でアドバイスをもらいつつ、任せてもらえる」というヒガシトゥエンティワンの文化の表れです。
取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種からマネージャーや管理職候補の採用を積極的に行っているので、物流業界に興味がある方は、ぜひ募集要項をご覧ください。