物流会社の面接で聞かれること
転職活動では、書類選考や面接など、さまざまな関門をクリアしなくてはなりません。特に気になるのが面接。「どんなことを聞かれるんだろう?」と気になる方も多いでしょう。
ここでは、物流企業の一般的な面接内容や、面接でよくある質問などを解説します。
物流会社の面接で
よくある質問は?
物流会社の面接で一般的な質問は、以下の通りです。
- 転職の理由
- 志望動機(なぜ物流業界なのか)
- これまでの業務で身につけたスキルや能力
- キャリアプランや目標
裏方的な仕事も多く、一般的には馴染みが薄い物流業界の仕事。面接では、「なぜあえて物流業界なのか」を聞かれる場合が多いため、業界研究を行い、他業界にはない「物流企業だけに該当する理由」を考えておきましょう。
注意したいのは、無理矢理に話を作ったり、大げさに書きすぎないこと。嘘の志望動機や能力アピールは、かえって印象を悪くしてしまいます。
物流会社の担当者に
聞いてみた
物流会社・現役人事部
人事部は面接の際に
何を聞いている?
チームワークについての
意識を必ず聞く
異業種からの面接で必ずお聞きしているのが、「チームとして働く中で、大切にしていること・工夫していること」です。
物流の仕事ではチームワークが大切なので、ここは重視しています。
みなさん「人に合わせて対応を変えていました」というような、似たような答えをされることも多いのですが、重視しているのはその回答内容よりも、具体性や、スムーズに論理的な回答ができているかという点です。
具体的に回答される方は、働くうえでも、相手に対して具体的に指示ができるのではないかと思います。
仕事をする上で大切なことは
必ず伝えるようにしている
こちらからお話ししているのは、「物流は対荷物と思われがちなのですが、さまざまな人とコミュニケーションを取って、信頼関係を築く仕事である」ということと、あとは残業のことですね。
平常時は月10〜20時間程度なんですが、繁忙期やセンター立ち上げ時などは、どうしても残業過多になってしまうこともあります。そこは覚悟いただかないといけないので、事前にお話をしております。
当たり前のことですがサービス残業は全くないし、働いた分はきっちり残業代としてお支払いするというご案内も同時に行っています。
物流会社・現役管理職
管理職は面接の際に
何を聞いている?
意欲と覚悟がわかる質問を意識
採用で重視しているのは、その人の意欲と覚悟です。
意欲と覚悟を持ち続けられるような心や判断力があるかどうかを、面接では重視しています。
具体的には、想定外の質問が来たときの受け答えや態度がどういうものなのかを見ています。
たとえば前職での成果や功績をかなり大きく語っているような場合には、どれぐらいの売上規模や出荷量だったのか、生産量・生産性はどうだったのかと、かなり具体的な話をお伺いするようにします。
だいたい答えられないか、ごまかしてしまうか、素直に受け止めるかに分かれると思うのですが、そういった反応を見させていただいています。
中には、答えられない上に、そこで「終わった」と思ってしまうのか、心ここにあらず…といった感じになってしまう方もいらっしゃいます。
正しい答えより、どんな反応をするか
大事なのは、正しい答えではなく、想定外の質問をどう受け止めて対応するかで、正直に「これは僕1人だけの成果じゃないので、書き方が間違っていました」と答えて採用になったスタッフもいます。
誠実な反応をしてくれることで、「この人はお客様に対しても変なこと言わないだろう」と思えるとともに、業務で何かトラブルや困難があっても、対応する力や受け止めて糧にする意欲や覚悟が備わっている人であると思えます。
異業種の管理職として、採用経験のあるみなさんであれば、納得の内容ではないでしょうか。
「自分が見ているポイントを相手も見ている」。
そういった気持ちを持って面接に挑めば、経験のない業界だろうと、焦らずに良い受け答えができるはずです。
取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種から管理職候補の採用を積極的に行っているので、物流業界に興味がある方は、ぜひ募集要項をご覧ください。
より詳しく物流管理職の仕事を知りたいという方は、現役センター長にお話を聞いている以下のページもご覧ください。
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