サービス業から物流に転職
サービス業と物流管理職の共通点とは
サービス業とは、みなさんご存知の通り、「楽に移動したい」「美味しいものが食べたい」「キレイになりたい」といった「人々の要求に応える形でサービスを提供し、対価を得る仕事」のことです。
人々の欲求が時代に合わせて多様化するごとに、サービス業自体も変化しています。
サービス業は、①情報通信業、②運輸業、郵便業、③不動産業、物品賃貸業、④学術研究、専門・技術サービス業、⑤宿泊業、飲食サービス業、⑥生活関連サービス業、娯楽業、⑦教育、学習支援業、⑧医療、福祉、⑨その他サービス業、の9つの種類に分けられます。
物流業も、サービス業の一つです。
このため、サービス業と物流業の仕事には共通点が多くあり、転職するのにおすすめと言えます。
ここでは、サービス業と物流業の仕事の共通点を3つご紹介します。
【共通点その①】
臨機応変な対応が求められる
サービス業は、目に見えない無形商材を扱う職業です。
例えば、物流サービスは、モノを目的地まで安全に速く移動する方法を提供して利益を得ています。
飲食店では、お客様の注文に応じた飲食物や、快適に過ごせるようなおもてなしを提供します。
これらはすべて生産と同時に消費されます。
例えば美容院のヘアーカットでは、注文と同時にヘアーカットが行われ、「髪を切りたい」「キレイになりたい」という顧客のニーズを満たしています。
サービス業で必要なスキルは、その時々に合わせて柔軟に対応ができること。
製造業では、同じ製品を作ることが重視されますが、サービス業では、状況や顧客のニーズに合わせて臨機応変に対応しなくてはなりません。物流サービスも同じです。
日々変化するニーズに応えて荷物を適切に管理し、納期と品質を守りながらスムーズな流通を支えています。
このため、サービス業で臨機応変な対応経験を持つ人は、物流業でも活躍することができるでしょう。
【共通点その②】
人と接する機会が多い
さまざまな職業の中でも、サービス業は人と接する機会が多い仕事です。
例えば飲食店なら、日々訪れる多くのお客様や、店舗内のスタッフ、食材などを卸してくれる業者さんなど、多くの人とコミュニケーションをとります。
物流業には、荷物に囲まれているイメージがあるかもしれませんが、実は、倉庫内で働く多くのスタッフとチームワークで作業をすることが求められています。
管理職ともなれば、作業環境を良好にするために多くのスタッフに声をかけたり、クライアント企業とやりとりをしたり、新たな顧客への提案なども行わなくてはなりません。
コミュニケーションを取らなければセンター運営がうまくいかず、大きな損益を生んでしまう可能性があるため、サービス業で培ったコミュニケーション能力が活用できるはずです。
働いている人数は、現在の店舗などの比ではないくらい多いので、1on1のマネジメントというよりも、広い視野が求められます。
【共通点その③】
マネジメント能力が必要
自身のスキルを向上させることで、お客様に喜ばれるのも、サービス業の特徴の一つです。
美容師や調理師などをイメージすれば、分かりやすいかもしれません。
それと同時に求められるのが、マネジメント能力です。
例えば、接客サービスでは、注文から提供、お会計まで、スムーズにサービスを提供できなければ、顧客の満足度は下がってしまいます。
時にはミスやトラブルも発生する中で、サービス工程をきちんと管理し、提供することが大切です。
一方、物流業でも、受注した商品を納期までに指定の場所へ届けられなければ、大きく信用を失ってしまいます。
自分が携わる事業や行う業務に対し、強い責任感を持ってマネジメントする能力が求められています。
人の育成という意味でのマネジメントが必要なのも、どこの業界でも変わりません。今までの経験が活かせるはずです。
現役センター長へインタビュー
物流センター長という仕事
まとめ
このように、現在・過去にサービス業のマネジメント側として活躍していた方なら、物流管理職でも活かせるスキルが多いことがおわかりいただけましたでしょうか。
当メディアで取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種からの物流センター長候補を採用強化中なので、気になる方は募集要項などをご確認ください。
こちらのページでは、さらにサービス業を細分化して紹介していますので、より具体的な共通点を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
サービス業から物流業界に
転職した人に聞きました
当メディアでは、より物流管理職のリアルを届けるために、1944年12月に設立し、現在3PL・総合物流サービス、総務系物流・BPOソリューション、オフィス移転サービス、ビル内デリバリーサービスなど、さまざまな物流サービスを展開するヒガシトゥエンティワンに取材を敢行しています。
ヒガシトゥエンティワンにも異業種から転職してきた方も多く、今回はお二人にお話を伺いました。
ホテルから物流
受け身の営業ではなく、
攻めることに挑戦したかった
ホテルは、極端に言えば籠の中での仕事で、“待ち”になるので、「このままではいけない」と、物流業界に転職しました。
物流センター長の仕事は、一言で言えば「何でもやる」です。
人材の管理、売上管理、顧客対応から営業まで、多岐に渡ります。
大変ですが、その分成長を感じられるのと、裁量権が大きいので、“自分で自分の城を守り、動かしている”という充実感があります。
サービス業から活きるスキルは「あると言えばある、ないと言えばない」。
持っているスキルに固執するのではなく、何でも吸収する人が成長していきます。
弊社は31歳でセンター長に抜擢された社員もいますし、やる気があればどんどんチャンスを与えられる環境ですね。
塾から物流
人を活かすスキルを
伸ばしたかった
学習塾の塾長として働いていたのですが、人を活かすスキルを伸ばしたいと思い始め、人事に興味を持ってヒガシトゥエンティワンに就職。
人事での採用だったはずが、縁あって営業に異動になり、物流センターの立ち上げも経験しました。
クライアントの要望はどんな内容でも「実現可能か考える」という文化があり、頭を悩ませることもありますが、一つ一つの業務を遂行するたびに、自分の器が広がっている感覚があります。
僕のような営業でもそう感じるので、センター長であればなおさらさまざまなスキルアップができるはずです。