物流センター長が気をつけるべき倉庫の湿気とは?
倉庫内に湿気がこもると、ベタベタとした不快感があるだけでなく、保管物の品質を下げてしまう恐れもあります。このページでは、物流センター長が気をつけるべき倉庫の湿気についてまとめました。
倉庫の湿気対策が必要な理由
カビやダニによる被害
倉庫内で管理・保管している製品にもよっては、湿気がこもるだけでも品質が変化してしまいます。さらにカビやダニなどの有害な微生物が発生すると、事態は悪化してしまうでしょう。例えば保管物が食品の場合は、腐敗や変色による食中毒菌の増殖によって、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、カビから放出される胞子は、作業スタッフの健康被害を引き起こします。細心の注意が必要です。
腐食やサビの発生リスクになる
湿気を放置しておくと庫内の構造材料が腐食するうえ、金属製品にはサビが発生するでしょう。最悪の場合、電気設備に水分が浸透することでショートや故障につながりかねません。これらのトラブルは建物や設備の改修が必要になるため、製品に悪影響を及ぼすだけでなく多大なコストもかかってしまうでしょう。
倉庫の湿気対策
こまめに換気する
湿気対策で最も大切なのは、換気によってジメジメした空気を排出することです。とはいえ、管理・保管しているものによっては窓を設置できませんし、空調効率の悪さによって十分な換気ができない可能性があります。
そんな時は、シーリングファンや業務用大型扇風機などを活用して、空気の流れを作り出すのがおすすめです。湿気の排出とともに高温対策にもなるため、作業環境の改善にもつながります。
ストレッチフィルムで製品を保護する
ストレッチフィルムは耐水効果が高く、顧客の大切な製品を管理・保管するのに適しています。湿気から守りたいものをストレッチフィルムで覆い、さらに製品とフィルムの間に産業用除湿剤を入れることで、換気の難しい倉庫でも製品の品質を維持できるでしょう。
除湿用の設備を導入する
シーリングファンやベンチレーターなどは、除湿効果が期待できる設備です。どちらか単体で取り付けても問題ありませんが、両方導入することでより除湿効果を高められます。また、こまめな取り換えや清掃は必要ですが、業務用の除湿剤や除湿器も有効です。