物流業界の魅力
物流業界への転職を考えている人の中には、物流業界の現状や将来性が心配な方も多いでしょう。
ここでは、物流業界の現状と展望、将来性について解説します。物流業界で80年近い歴史をもつ、ヒガシトゥエンティワンの人事部にもインタビューをしていますので、ぜひ参考にしてください。
物流業界の展望は
物流業界では、コロナ禍の需要の増加によって、仕事量が急増しています。日用品などをインターネットで購入する人が増えたこと、通販事業が拡大していることなどがその原因です。その一方、人手不足は深刻で、従業員一人あたりの業務負担の増加が問題視されています。
政府はこの流れを受け、2016年10月に「改正物流総合効率化法案」を可決。トラックによる輸送を鉄道や船に切り替えて人手不足の解消を図ること、物流企業の配送網を集約して効率的な配送を行うことなどを促しています。
また各企業でも、物流システムや物流ロボットの導入、AI技術を活用した業務効率化など対策が進められているようです。
アフターコロナで個配の需要は落ち着いてきたものの、高齢化の進行などによる物流の需要は今後も増加していくと言われています。業務効率化や物流システムの整備が進めば、業界としてもさらに市場の拡大が見込めるでしょう。
物流業界の成長をAIに聞いてみた
物流が魅力的な業界であるかどうか、その成長予測を今話題の「ChatGPT」に「物流業界の展望を、データを活用して回答して」と尋ねてみました。
物流業界の成長予想を見るためには、グローバルな物流市場の規模や予測、各地域の成長率、新興技術の導入などを分析する必要があります。
以下に、主要なデータを用いて物流業界の成長予想について解説します。
グローバル物流市場規模の予測
市場調査会社であるMordor Intelligenceによると、2020年のグローバル物流市場規模は約10兆1,200億米ドルでした。
同社によると、2021年から2026年にかけて、年平均7.6%の成長率で、2026年には約16兆米ドルに達すると予測されています。
アジア太平洋地域の成長
アジア太平洋地域は、グローバルな物流市場の中でも最も急速に成長しています。
ResearchAndMarkets.comによると、この地域の物流市場は、2021年から2026年にかけて、年平均8%の成長率で拡大すると予測されています。
eコマースの成長
eコマースの拡大に伴い、物流業界も急速に成長しています。
Statistaによると、2021年のeコマースによる物流市場の規模は、約3,000億米ドルに達し、2025年には約5,000億米ドルに拡大すると予測されています。
自動化技術の導入
物流業界では、自動化技術が導入され、倉庫や配送などの作業が効率化されています。
Grand View Researchによると、自動化物流市場は、2020年から2027年にかけて、年平均14.2%の成長率で拡大すると予測されています。
以上のデータから、物流業界は急速に成長しており、アジア太平洋地域やeコマース市場の拡大、自動化技術の導入などが、今後も成長の要因となることが予想されます。
世界的にも成長が見込まれる物流業界。ぜひ、上記のようなデータを転職の材料にしてください。
【インタビュー】
ヒガシトゥエンティワンの
将来性は?
中林 沙希氏
【ヒガシトゥエンティワンデータ】東京証券取引所スタンダード市場/資本金10億円/従業員数1,113名(2022年3月31日時点)/主な株主に日本生命保険・関西電力など。
時間と空間の移動に価値を生み出す
物流BESTROUTE編集チーム:今後の物流業界におけるヒガシトゥエンティワンの役割、価値創造について伺いたいです。
中林氏:社長がよく話しているのが、「時空価値創造企業」と「物流設計力」というワードです。
物流BESTROUTE編集チーム:「時空価値創造企業」とは…?
中林氏:物流って、単純に物を運んでいるだけではないんですよね。例えば、お米の収穫は秋ですが、食べるのは一年中です。そこで必要とされるのが、一年を通しておいしく食べるための保管法なんですね。
また、新潟でしか穫れないから、大阪の人は食べられないのではなくて、大阪でも食べられるように輸送する。そういう、「時間と空間の移動に価値を生み出すのが物流」であり、そういう意義のある仕事なんだという話はよく社内でしています。
物流BESTROUTE編集チーム:物流の役割は大きいですね。では「物流設計力」とはどういう意味でしょうか?
「ヒガシトゥエンティワンなら
やってくれる」が強み
中林氏:弊社では、「助けて欲しい、なんとかならないか」と頼られて断ることはまずありません。営業マンだけで無理なら、他の事業部を巻き込んでもやり遂げる。「お客様が困っているんだから力になりたい」という思いを昔から大切にしています。
物流BESTROUTE編集チーム:大変そうですが、だからこそ、ヒガシトゥエンティワンにしかできない仕事というのが業界でも確立されそうですね。
中林氏:「できません」と言わず、「なんとか検討してみます」と応え続けたことが、こうして事業拡大の要因になっていると思います。
難しい案件でもまずはどうすれば対応できるか考え、積み重ねてきた知識経験をもとに設計していく。AIや機械も活用しながらも、全てそれに頼るんじゃなくて、人の方が適している部分は人の力を使う、そういうところで価値を生み出す「物流設計力」を、すごく大事にしているのかなと思いますね。
物流BESTROUTE編集チーム:「ヒガシトゥエンティワンならやってくれる」という信頼があるんですね。
中林氏:その中でもちゃんとクオリティーの高い仕事をしている、という点もポイントです。スピーディに、かつミスなく案件を終了できるというところも我々の強みかなと思います。
物流BESTROUTE編集チーム:そういった思考で仕事をしていけば、まだまだ売上という意味でも、伸びしろが期待できそうですね。働き方改革関連法の施行、いわば「2024年問題」への対応はいかがでしょうか?
中林氏:弊社では運転職の労働時間管理についても早期より対応を進めていましたので、特に心配なことはありません。同業他社から転職してきた方が、弊社の法令順守に対する意識や対応力の高さに驚かれることも多いですし、そういう意味での焦りなどは社内でもありません。
物流BESTROUTE編集チーム:ありがとうございます。
まとめ
物流業界の中で、どのように価値提供していくのか。
これは、ヒガシトゥエンティワンだけではなく、物流業界で働いている、もしくは働こうと思っている、これを読んでいるみなさんにも必要な思考です。
物流業界の中でできることを増やしたい、挑戦したいという人は、どんどん新設の物流センターを開設している、ヒガシトゥエンティワンで働いてみるのも、選択肢のひとつかもしれません。
物流センター長の仕事を知りたいという方は、現役センター長にお話を聞いている以下のページもご覧ください。
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