物流業界で働くメリットと注意点
物流業界と言うと、ドライバーの仕事をイメージする人が多いかもしれません。しかし、物流業界の中にも、ドライバー以外の職種で働いている人がたくさんいます。将来性が安心と言われている物流業界で働きたい人は、どのような職種があるのかを知って、自分に向いている職種に応募することが大切です。また、物流業界で働くメリットとデメリットも理解しておくと失敗がありません。
ここでは、物流業界の職種とメリット、デメリットを紹介します。物流業界で働くイメージづくりために、ぜひ参考にしてください。
物流業界の仕事内容とは
商品管理
お客様のところへ荷物を正確に届けることが物流業界の最重要ミッションです。そのためには、届けるべき荷物の管理を徹底する必要があります。一方、コロナ禍でのおこもり需要の高まりにより、宅配サービスや通販サービスを利用する人も増えました。効率良く荷物管理を行うことも大切です。
物流業界における商品管理とは、お客様に届ける荷物を適切に管理すること。冷蔵・冷凍など荷物に合わせた品質管理は重要です。フォークリフトを使用して荷物を出し入れすることや、情報管理システムを操作することもあります。配送ルートや人員配置を商品管理部門が行っている会社も少なくありません。
ドライバー
ドライバーは、荷物を届けるべき住所へ運び、お客様に荷物を渡す職種です。最近では、宅配ボックスや玄関先に置いて完了という配達方法もあります。物流業界の仕事と言えば、ドライバーをイメージする人が多いのではないでしょうか。
実は、荷物を運ぶだけではなく、集荷もドライバーの仕事です。消費者や企業の担当者と接する機会が多いため、直接お礼を言われることも多いでしょう。ただし、一般的な接客マナーを求められます。
法人営業
物流サービスは、個人同士のやり取りよりも、企業発の配送が大きなボリュームです。法人の契約を得ることが仕事量を左右するため、法人に対して提案営業を行う職種があります。企業へのテレアポを行い、課題を聞き出し、課題に対する提案資料を作成し、アポイントをとって商談を行い、契約獲得を目指す職種です。
自社にしかない強みやサービスを利用するメリットを明快に説明する能力が求められます。新規開拓の他に、既存顧客のサポートを任せられることもあります。
物流業界で働くメリットと注意点
物流業界で働くメリットのひとつは、将来性です。AIに仕事が奪われるといった話がよく話題になりますが、今のところ、物流の仕事の多くは人が行っています。一部にAIを取り入れつつも、大部分はマンパワーで行っていくことになるでしょう。インターネットを通した消費行動が亡くなる可能性も考えにくいです。物流業界は、人手不足が問題になっていますが、仕事がなくなる心配は当面ないと言えるでしょう。
対人関係が苦手な人も、物流業界で働くと満足度が高いです。倉庫や工場内での作業でも黙々と行うことが多く、配送は基本的に1人で行います。営業は別ですが、人間関係に煩わされることなく働ける職種が多い業界です。
また、自分の予定に合わせた働き方をしやすいことも、物流業界のメリット。物流業界は、正社員、アルバイト、契約社員、フリーランスなど、様々な働き方がある業界です。企業間の専門の場合は土日が休みなどもありますが、土日も稼働している企業なら、休みやシフトを自分の予定に合わせることができます。
物流業界で働く上での注意点
物流業界のデメリットは、時間に追われること。時間指定がある荷物は、早くても遅くても再配達になってしまう可能性が高まります。人手不足で荷物の量も多くなっているため、一日中時間に追われることがあるかもしれません。
ドライバーは、渋滞や天候の影響を受けて、配達がスムーズに進まないことがあります。事故や天候、災害は、コントロールも予想もできません。予定通りに進まず、ストレスを感じてしまうドライバーもいます。
また、荷物の中には、重量のものもあります。常に動き回っているため、体力が必要な仕事です。営業など、荷物を直接扱わない職種もあるので、募集要項などで仕事内容を確認してから応募するといいでしょう。