物流センター長の役割
当メディアでは、異業種の管理職から物流管理職への転職に特化して、今の仕事で活かせるスキルや物流の管理職である「物流センター長」の業務内容、給与などをまとめています。
このページでは、実際に異業種から管理職候補の採用を積極的に行っている株式会社ヒガシトゥエンティワンの現役センター長のみなさんに、「物流センター長の役割」について聞いてみました。
現役センター長のみなさん
門真センター大植氏
(センター長歴8年)
鳴尾浜センター薮口氏
(センター長歴10年)
流山センター林氏
(センター長歴1年)
東大阪センター蔭山氏
(センター長歴6か月)
物流センター長が
「使命と役割」を語る
センター長という仕事において
「一番大事な使命や役割」は
何だと思いますか?
安全・安心とお客様満足度を
大切に進化し続ける
安全と安心を大切にし、荷主様やお客様満足度を大切に考え組織を構築し、ヒガシトゥエンティワンをより信頼してもらい、また日々進化し向上すること。
また、日々イレギュラーにも対応する役割だと考えています。
センターの収益を向上させる
多くの役割がありますが、一番は売上向上だと感じています。
そのために、効率化の模索、従業員の成長、顧客満足度の上昇など、多くのことが紐づいていきます。
どれが欠けても、売上の継続的な向上には至らないので、全体を常に見渡すことが必要です。
ひとりひとりの個性を伸ばし、
雇用を守る
周辺の同業他社との違いをどこに出すか。
適材適所の配置転換、働きやすさ、自由度、人間関係、職場環境などを整えるのは大事な使命だと考えております。
従業員がいなければ、業務も運営できません。雇用を守ること=センターを守ることに繋がります。
その意識を持って業務を遂行することが大切だと思います。
従業員の安全を確保・継続する
売上や納期の厳守など、従業員がいなければ何も叶いません。
従業員の安全というのは、肉体的なことはもちろん、心理的安全性も含んでいます。
適切な配置、モチベーションの維持、長く働いてもらえる環境作りなどを行っていくことが大事だと思っています。
一般的な物流センター長の
役割とは
ここからは、一般論としての物流センター長の役割をまとめています。
物流拠点運営の重要な鍵を握るセンター長。
センター長のマネジメント次第で、物流センターそのもののパフォーマンスや会社の収益が大きく変わります。
物流センター長の役割は、作業を行うスタッフや作業工程などを管理し、物流品質を守ることです。
中には、自らフォークリフトなどの現場作業を行っているセンター長もいるようですが、それによって管理の時間が取れなくなるのは望ましくありません。
むしろ一歩引いてじっくりと現場を観察し、問題の核心を把握すること、そして、人を使って目標を達成することが求められています。
ここでは、物流センター長の役割を大きく3つご紹介します。
【その①】物流センターの収益を向上させる
物流センター長の役割として、まず挙げられるのが、収益を向上させることです。
なんとなく日々の仕事をこなすような、場当たり的な運営を行っているセンターも中にはあるようですが、サラリーマン的な感覚で目の前の仕事を処理するだけでは、いずれ業務品質の低下や収益の悪化を招いてしまうでしょう。
まず、物流センターでどれくらいの売上を確保でき、その売上のためにいくら経費が必要かを把握してください。
その上で、どんな目標値を達成するためにどんな策が必要かを考えます。
また、配送ルートの見直しやトラックの積載率、無駄な傭車費の支払いなど、コストの見直しも大切です。
現場で行われている作業内容をセンター長自身がきちんと理解して、ムダを削減するだけでも、スタッフの意識が変わるでしょう。
【その②】適材適所の人材配置と
人材育成
第二の役割は人材育成です。
物流センターが、そのパフォーマンスを最大限に発揮するためには、良い人材を揃え、適材適所で配置することがポイントです。
まずは、各部署にどのようなスキルが必要かを整理し、スタッフの実力を把握しましょう。
その上で、それぞれ不足している部分を「教育・トレーニング」によって補完します。
現場とのコミュニケーションも大切です。
スタッフのモチベーションの低下は、品質劣化に直結します。
反対に、モチベーションが上がり、作業品質が向上すれば、会社の収益アップや給与アップにつながります。
センター長だからといって、自分の意見や考え方を無理に押しつけるのはNG。
作業現場で働くスタッフたちの声に耳を傾け、一丸となってセンターを盛り立てていく、というムードづくりを行いましょう。
そのためには、現場にも足を運び、スタッフ達と積極的にコミュニケーションをとることが重要です。
【その③】継続的な取り組みで
作業品質を維持する
第三の役割は、作業品質を守ることです。
どんなに低コストの仕事でも、指示と異なる商品を出荷してしまっては大問題です。
クレームやトラブル、取引停止・売上の低下などに発展する可能性があるからです。
日々の現場業務チェックや、作業ルールの定期的な見直しにより作業品質向上を図りましょう。
また、指定された納期通りに作業を完了できるよう、目視やシステムなどによって作業管理(コントロール)を行います。
おすすめなのが、データを活用し、数値として記録・評価することです。
現場の作業実績などは手書き日報でも記録することができますが、近年は物流DXを推進し、精度の高いデータをもとに生産性などのKPIを設定し、継続的な取り組みをしている企業も増えています。
ヒガシトゥエンティワン
物流管理職候補の採用情報
取材したヒガシトゥエンティワンでは、異業種から管理職候補の採用を積極的に行っているので、物流業界に興味がある方は、ぜひ募集要項をご覧ください。
他のページでも、現役センター長にお話を聞いていますので、より詳しく「物流センター長」について知りたい方は、ぜひ読んでください。